MOSを取得する勉強法|アプリケーションソフト別
MOSの資格は仕事でオフィスソフトを使っていた方なら、比較的簡単に取れますし、パソコン初心者の方でもちゃんとした勉強、練習をすれば取れます。
それにエクセルやワードをしっかりと使えるようになる事はパソコンのスキルを上げる上では基本であり、王道でもあります。
しかし、いざパソコンを開いて「MOSの勉強をするぞ!」となっても、具体的に何をやっていいか、わからない方も多いかと思います。
ここでは、そんな方のためにMOSの勉強法をアプリケーションソフト別に解説しています。
MOS資格を持っていて、仕事に使えるとアピールしたまでは良かったけど、実際に仕事に入ってみると全然使いこなせないという事があっては大変ですので、しっかり地道な勉強をしましょう。
エクセルの勉強法
エクセルのはどういった方法で勉強を進めていくといいのでしょうか?
まずは出題範囲を確認しましょう。下記が公式サイトで発表されているエクセルのMOS検定情報の一部です。
スペシャリスト(一般)レベル | エキスパート(上級)レベル |
数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している方 | ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している方 |
上記を見ただけで何となくピンとくる方は市販の問題集を一通りやるなどの対策で十分かと思いますが、何のことかさっぱりわからないという方は通信講座かスクールで基礎から学ぶというのもおすすめです。
エクセルの場合、パソコンの基本が分かっていないと操作できないところが結構あります。まずはやさしいパソコン教則本あたりから始めるのもいいでしょう。
スペシャリストとエキスパートの違いは難易度に差があるというよりは、やってる範囲が違うという表現のほうがふさわしいです。
実際に問題演習をどんどんする
まず最初は市販のテキストであれ通信講座のテキストであれ全体を読んでみましょう。
この際はパソコンもオフィスソフトもひらかず、眺めるに近い感じで全体をチェックしてみましょう。
1回目に全体を眺めるのは難易度や傾向の把握です。
全体でどれだけあるかわからないと、どこに力を入れていいか勉強の時間配分もできませんから、スケジュールも立ちません。
特にMOSの場合はテキストの総ページ数を日にちで割るようなスケジュールの立て方はあまりおすすめ出来ません。
次にオフィスソフトを開き、実際に練習していきましょう。
まったくの初学者は頭からテキストを読んで練習問題をやって模擬試験で力試し、というスタンダードな勉強法で問題ありませんが、少しでもエクセルを使って仕事をした事がある方は練習問題をどんどんやってみましょう。
自分はどこが抜けてるのか、どこがわかるのかを把握し、わかる所の解説文を読む時間を節約し、覚えてない所により時間を使います。
実際の仕事に使うエクセルのスキルは業種や立場により、かなり偏りがあります。
MOSは総合的に出題されるので、かなり抜けが見つかりますが、最初のうちはそれが当たり前だと思って進めていきましょう。
大体の市販テキストも通信講座でも模擬試験がついています。
各社本番に近いような内容になっていて、すぐに自己採点できるシステムもありますので活用しましょう。
MOS勉強法|ワード
下記が公式サイトで発表されているワードのMOS検定情報です。
ワードの試験というとタイピングの速さやタッチタイピングの正確さなどが要求されると思われがちですが、一切必要ありません。
スペシャリスト(一般)レベル | エキスパート(上級)レベル |
文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方 | スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方 |
気づいた方も多いとは思いますがワードの出題範囲はエクセルの出題範囲とかなりかぶります。
正確には下記が同じ部分です。
- フォントの設定
- 文書のテーマ変更
- リボンのカスタマイズ
- 簡単なマクロの作成と実行(VBAは使用しない)
- ページ番号の挿入及びヘッダーフッターの編集
- 印刷の範囲や向き
- エクセルの細かいオプション設定
- プロパティの変更
- リンクの作成
- スマートアートの作成
- オブジェクトの色や効果の設定
かぶる部分が多いという事から考えられるのは、「いろんな会社での使用頻度が高いエクセルだけの資格を取ればワードもそれなりには使えるだろう」という考え方。
「被りが多いなら一度にワードもエクセルも両方とってしまったほうが履歴書にもかける」という考え方もできるとは思いますが、それは人それぞれとして。
市販テキストにせよ通信講座にせよ勉強の仕方はエクセルと一緒です。最初に全体を把握し、問題演習で解らない場所をわりだし、模擬試験でチェックする流れです。
ワードのMOS検定についても、普段使わない操作方法をしっかりとマスターするのが学習の中心になります。
アウトルックのMOS対策
アウトルックは日常的に使われるメールソフトですので、当然のごとくいろいろな企業で採用されています。
ほとんどの連絡は当たり前のようにメールで行われ家庭のパソコンでもアウトルックが入っていて使いこなしてる方も多いと思います。
またグループや個人のスケジュールの管理を行うグループウェアという位置づけで採用してる会社が多いようです。
実はアウトルックも皆さんが普段あまり使わない機能や、 ちゃんと使えば効率的に仕事ができる機能がたくさんあります。
最近のアウトルックはスマートフォンと同期してスケジュール 管理などが出来ます。 法人に寄せられる膨大な数のメールの整理や検索、管理などは 一つの技能と言えます。
出題範囲からすべき事を把握する
MOS試験Outlook 出題項目 | |
Outlookのオプションを適応、操作、アイテムタグ、ウィンドウ操作、フィルタツール適応、outlookアイテム印刷。メッセージの作成、管理。クイック操作、コンテンツ作成、コンテンンツの書式設定、コンテンンツの添付、メールボックス整理、迷惑メール管理、メッセージの自動設定コンテンツを管理。連絡先作成、グループ作成、予定イベント作成。会議の出席依頼を作成、操作。タスク、メモ作成。履歴項目を作成。 |
MOSのアウトルックにはスペシャリスト、エキスパートのレベル分けはありません。
試験の範囲を見ると、メッセージの作成の仕方や連絡先の編集など何もしなくてもできそうな事も多いですが、コンテンツ作成、会議の出席依頼などはイマイチ何のことかわかりません。
普段使っていても分からないような機能を集中的に学ぶのがポイントです。
勉強を進めてみると便利な機能がたくさん付いていますので普段家庭でも応用できるスキルもあります。
まずはやさしい入門書もおすすめ
試験勉強の方法として、Outlookについては思い切り実用的なものなので思い切って全ての機能をマスターするくらいの気持ちで勉強を進めていきます。メールソフトですので簡単なのではないかと思われがちですが、その機能をフルに使えてる人はあまりいません。
そこでまずはMOS対策というより「OUtlookのやさしい使い方」みたいな本で最初に目を通すのもおすすめです。
セールスレターでネット上のコンテンツと見た目と変わらないようなメールを見た事があると思います。勉強を進めていくとあのようなメールもアウトルックで作れますし、テンプレートや検索機能をフルに使わなければ効率的に仕事のメールを管理する事はできません。
またOutlookのMOS対策参考書はあまり多くなくおすすめはこちらの「マイクロソフト オフィス教科書」というシリーズがおすすめです。
オールカラー、2色刷で読みやすい紙面デザインで初学者にもやさしい参考書。解説を読む→問題を解く→模擬試験に挑戦するステップ式。苦手な箇所、まだ理解していない事柄がすぐわかるので、効率的な学習ができます。
パワーポイントのMOS勉強法
パワーポイントは他のオフィスソフトより使用頻度は低いためか、操作できる人が会社に少ない事も多く、プレゼンなどのときに資料作りを頼まれるケースで重宝されます。
パワーポイントのMOS資格の難易度についてですが、これはある程度のパソコン操作スキルがあれば、他のソフト同様に取得できます。
MOSの試験は、コンテンツの作成、書式設定、グループ作業、プレゼンテーションの管理と実行といったところから出題されます。
PowerPointにはレベル別の区分はありません。基本的な機能をどれだけ使いこなすことが出来るかということを問われます。
パワーポイントも他のオフィスソフト同様、最初は全体を眺め、問題演習をどんどん解いていくやりかたがおすすめです。
アクセスのMOS資格勉強法
アクセスは簡単に言ってみるとデータベースを管理するために使われるソフトです。
他のソフトに比べても難易度が高いぶん、ちゃんと使えれば会社でも重宝されます、
出題される範囲は、データベースの作成と変更、データの入力、整理、データベースの管理といったタスクから出題されていきます。
アクセスの勉強法のコツは基礎からみっちりと勉強していくのがポイントです。
他のソフトでは、解る所を飛ばす事で難しいポイントに時間をかけるというやり方をおススメしてきましたが、アクセスの場合、初学者という方が多いと思いますのでテキストを頭からやっていくのが正攻法です。
最初に全体を眺めるのはアクセスの場合でもおススメです。
MOS対策のテキストがレベルが高い場合パソコンの入門書で「初めてのアクセス」「1週間で覚えるアクセス」のような通俗本をまずは読みましょう。
実際のところ、ワードやエクセルについては使えることが当たり前のようになってきています。
ですから、もしもMOSの資格を就職にアピールしたいのであれば、このAccessの資格がもっともアピールになります。
募集要項にAccessが使える人という求人に対しても自信を持って応募できます。
ネットで何でも調べましょう
オフィスソフトの操作法についてはネット上に何でも情報がの載っています。
もし操作法につまづいたら、そのまま疑問を検索ボックスに入れる癖をつけましょう。
大概のエクセル操作法はネット上にありますし、同じような所でつまづいてる人で解決した人がいます。
動画で解説してるサイトも多いですし。
ネットを使って調べる癖ができると、テキストに戻って操作法を調べるより早い場合が多いですし、パソコンに対する慣れもできます。
実際の仕事でも解らない時はネットで調べます。仕事に要求されるスキルとして検索して解かるのならそれもビジネススキルです。